オートマタ



一番線ドアガ閉マリマス
ささやかな遮断をくりかえしながら日常は進行する
加速度的音響に歪む外の世界
には気をとめず 電脳の世界を注視したまま
どこかに咲いているという梅の香りもとどかず
融けゆく記憶野にも似たはちみついろの朝のひかりが
莫児比涅じみたにがみを伴う
迷宮の終わりは始まりに還ってくることなのだと その糸が
解けないまま きょうもまた




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