とおまわり



冬至をすぎて
こらえようのない朝やけに
三日月をみつけた

いいことがありそうな気がして
なにもおきないまま夜になって

クリスマスの電車には
逢うひとがいるひと
待っているひとがいるひと
窓のそとをみつめたりしない 暗い
なんてわかりきっているから

わたしにはないもの そのかわり
わたしはわたしの まがりかどを

えんえんと とおまわりすること

たとえ雪をみても 白い
なんていわない




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