『写真詩集 opioid+』



沙一の詩集として初となる『写真詩集 opioid+』が完成しました。BOOTHにて販売中です。



──30枚の幻覚的な写真と、調合された30編の詩。+6編を配合。


「opioid」というタイトルは、鎮痛や陶酔作用のある薬剤の意味で名づけました。心の痛みが緩和され、生きる慰めになるような本にしたくて。


ボードレールを原点とし、耽美・幻想・退廃に惑溺していた私にとって、初でありながら集大成でもある、厭世の甘美な香り漂う詩集。


私の好きな歌手、椎名林檎は、三作目のアルバムでアーティストとして一度死んだといわれます。初期の二作品も含め、それまでの椎名林檎としてやりたいことをやりきったのではないかと思うほど、完成度の高いアルバムでした。それからまた、新生した椎名林檎として、現在も活躍されているわけですが。


一冊の詩集を遺して旅立たれた詩人の方が、以前、詩集を出したことで憑き物が落ちたようだと語っていたことを思い出します。


私の人生においても、世に出す詩集はこの一冊だけでもいいとさえ思っています。ほかには、B-REVIEWに投稿した詩と、ここ夜守堂に公開している詩があります。

しかし、一度出しきることで、また新たにやりたいことや、創作意欲が湧いてくるものかもしれませんね。





夜守堂

yamorido

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